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 一級建築士事務所

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 気密

『気密性能の低い住宅』は、あちこちに隙間があるわけですから、屋内外の空気が自由に出入りします。一見、自然に換気が行われ、望ましい現象の様に感じますが、正確な換気量が把握できないうえ、空気の流れとともに、冷気や熱気も自由に出入りし、せっかく高断熱仕様にしても、冷暖房の効果が上がらない、という結果になります。
また熱が自由に出入りし、熱と熱がぶつかり合うことは、壁体内結露や表面結露の発生の原因にもなります。

『気密性の低い住宅』

あちこちに隙間があるので、足元と天井付近の温度差が激しい。
顔は火照っているのに、足元は冷えびえし、不快な住環境となる。
『用語解説』で「温度差換気」という言葉を使いましたが、夏や冬は、屋内外の温度差が激しいため、空気が急速に移動します。その為、一般住宅では、一時間に5回〜10回、完全に空気が入れ替わってしまうのです。
冷暖房のスイッチを切ると、すぐに暑くなったり、寒くなったりする原因は、ここにあるわけです。
また、夏、冬ともに、冷暖房のスイッチはつけっぱなしという状態になり、いつまでも高い光熱費を払いつづけなければなりません。
できる限り、エネルギー(地球資源)の垂れ流しは避けたいものです。

屋内外の温度差や風がない場合は、ほとんど自然換気は行われず、室内の汚れた空気は、新鮮な空気と入れ替わることは、期待できません。
『気密性能の高い住宅』
断熱性と共に気密性能を高めると、隙間からの冷気の侵入や、熱の逃げを防ぎ、効率の良い、冷暖房が出来ます。また、床面に冷気を滞留させる『コールドドラフト』も解消できます。顔は火照っているのに、足元は冷えびえすること(上下の温度差)がなく、快適な住環境を実現します。

『気密性の高い住宅』

顔は火照っているのに、足元は冷えびえすること(上下の温度差)がなく、快適な住環境を実現します。
また、空気の入り口と出口を明確にすることにより、計画的な換気を実現することが出来ます。

建築業界では、一般的にこの気密を、『C値(相当隙間面積)』で、表現します。(C値とは、床面積1uあたりの隙間の大きさのことをいいます。)数値が小さいほど、隙間が小さく、気密性能が優れているということになります。
『外断熱の家』のC値は、1cu/u以下でなければなりません。この数値は、「一般住宅」の約1/5〜1/10と、いわれています。つまり、「一般住宅」は、『外断熱の家』の5倍〜10倍の隙間がある、ということになります。
これだけの気密性能がなければ、熱損失を最小限に抑え、計画的な換気を実現することはできないのです。この数値を実現するためには、高度な技術と時間が必要となります。

弊社では、この気密性能を確保するために、断熱・気密工事完了後、外部団体に依頼し、すべての住宅で、気密測定検査を実施します。どんなに優れた断熱材を使ったとしても、隙間や断熱材の途切れるところの断熱効果は、ほとんど『ゼロ』に等しくなります。これは単に、熱損失の問題ばかりでなく、結露の発生、それに伴う多くの問題をもたらすことになり、大変危険なこととなるのです。